こんにちは、Megです。
今回は、前回のホテル選びのポイントシリーズ、第二弾です!
▼第一弾はこちら

みなさんは、親や家族三世代での旅行でホテルを選ぶ時、何を基準にしていますか?
料金や立地、部屋の広さ、食事など、チェックしたいポイントはいろいろありますが、高齢の方への負担を軽減するために、気を付けるべきことがいくつかあります。
今回は、ホテルフロントとして働いていた経験も踏まえて、親や家族三世代での旅行でホテルを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
駅チカ&周辺の歩きやすさ

高齢の方との旅行では、駅からホテルまでの距離が近いことはかなり重要だと感じます。
駅に近ければ、電車を利用しやすいだけでなく、バスターミナルにアクセスしやすかったり、タクシーを利用しやすかったりするメリットもあります。
ただし、ホテルそのものが駅から近ければOKというわけではありません。
ホテル周辺の道が歩きやすいかどうかも、ぜひ確認しておきたいポイントです。
特に温泉街などは、坂道や階段が多い場所もあります。
「駅から徒歩5分だから大丈夫!」と思っていても、その5分が急な坂道だった…!ということもあるので、事前にホテル周辺の道も確認しておくと安心です。
▼駅チカだった沖縄ホテルレポ

ホテル内での移動が多くないか

ホテルを選ぶ際には、館内で階段を使う必要があるかもチェックしておきましょう。
特に昔からあるホテルは、建物の構造上、階段が多い場合があります。
最近はバリアフリー対応のホテルも増えていますが、ホテルによっては「バリアフリーのルートを使うとかなり遠回り」ということもあります。
さらに、エレベーターがついているホテルでも、「客室数に対してエレベーターは何基あるか」を意識すると、移動のストレスが減らせるはずです。
また、意外と見落としやすいのがエントランスの階段です。高齢の方の中には、階段の上り下り自体が大変というだけでなく、ホテルへの出入りが面倒に感じてしまう方もいます。
このような点を重点的に、予約前にホテルの公式サイトの写真や、口コミなどを確認しておくと良いでしょう。
館内だけで用事を済ませられるか

旅行中、疲れてしまったときに「ちょっとコンビニまで行こう」「夕食を食べに外へ出よう」という移動が負担になることがあります。
そこで確認しておきたいのが、ホテル内でどの程度のことが完結できるかです。
例えば、
- レストラン
- 売店・コンビニ
- コインランドリー
- 大浴場
- 自動販売機
など、必要な設備が館内に揃っているホテルだと安心です。
慣れない場所での旅行は、思っている以上に疲れるものです。ホテルの外に出なくても食事や買い物などができる環境なら、疲れたときにも無理をせずに済みます。
特に連泊する場合は、館内設備の充実度もホテル選びの重要なポイントになります。
▼館内にレストラン、カフェテリア、コンビニが備わっているホテル宿泊レポ

客室にお風呂があるか

大浴場付きのホテルでも、私なら客室にもお風呂がついているところを選びます。
もちろん大浴場が悪いというわけではありません。ただ、高齢の方にとって大浴場には意外と危険が潜んでいます。
床が濡れているため滑りやすく、服を着ていない状態で転倒すると、大きなケガにつながる可能性があります。実際に大浴場での転倒事故で、救急車を呼ぶ事例も見たことがあります。
一緒に旅行している家族が常に付き添って、完璧にフォローできる状況であれば問題ないかもしれません。しかし、念のために客室にもお風呂があると安心できます。
また、単純に旅行で歩き回って疲れてしまい、わざわざ大浴場に行くのが面倒な時も、お部屋にお風呂がついていたら助かります。
さらに、客室に浴槽があるかどうかだけでなく、トイレとお風呂がセパレートになっているかも確認しておきましょう。
他には、
- 脱衣スペースがしっかり確保されている
- 浴室の出入り口に大きな段差がない
- 浴槽をまたぐ高さが高すぎない
- 手すりがある
といった点もチェックしておくと安心です。
特にユニットバスは、浴室の入り口に大きな段差がある造りも少なくありません。
写真やホテルの口コミを確認して、「この段差なら大丈夫そうか?」という視点で客室を見ることをおすすめします。
▼大浴場があるホテル


ホテルの客層も確認する
意外と重要なのが、そのホテルがどんな客層をターゲットにしているかです。
「ゆっくり大人の旅行を楽しみたい」という場合は、ホテルの客層もチェックしておくと安心です。
たとえば、ファミリー層が多いホテルでは、小さなお子様連れの宿泊客が多く、館内がにぎやかなこともあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありませんが、親御さんと落ち着いて過ごしたい場合には、少し雰囲気が合わないと感じることも。
ホテルの口コミを見て「家族連れが多い」「子どもの声が気になった」などの記載がないかは参考になります。
「どんな人が多く泊まっているホテルなのか?」という視点も持っておくと、より快適なホテルを選びやすくなります。
チェックイン・チェックアウトの時間を確認する

ホテル選びでは、チェックイン・チェックアウトの時間も忘れずに確認しておきたいポイントです。
旅行の日程を組んでいると、電車やバスの時間とホテルのチェックイン・チェックアウト時間が合わないことがあります。
例えば、私が以前利用した「スパリゾートハワイアンズ」では、チェックアウトが朝10時なのに、帰りのバスが15時台ということがありました。
つまり、チェックアウトしてから帰りのバスまで5時間ほど時間を潰さなければならない状況です。
若い頃なら「観光しながら待てばいいか」と思えるかもしれません。
しかし、高齢の方との旅行では、チェックアウト後に長時間歩き回ったり、荷物を持って移動したりすることが大きな負担になる可能性があります。
ホテルを選ぶときは、「チェックアウト後、帰りの交通機関までどう過ごすか」までプランニングすると良いでしょう。
可能であれば、レイトチェックアウトのプランがあるホテルを選ぶのも一つの方法です。
▼ハワイアンズで時間を潰すためにしたこと

思い切って「ユニバーサルルーム」を選ぶ
ホテルによって「ユニバーサルルーム」「バリアフリールーム」「ハンディキャップルーム」など、呼び方はさまざまですが、高齢の方との旅行なら、思い切ってこうした客室を選ぶのもおすすめです。
これらの客室は、一般的な客室と比べて段差が少なく、客室内のさまざまな場所に手すりが設置されているなど、移動しやすい造りになっています。
ホテルによっては、
- エレベーターから近い
- 客室内の段差が少ない
- 浴室やトイレに手すりがある
- 車椅子でも移動しやすい
- レストランなどへの動線がスムーズ
といった特徴があります。
「まだ介助が必要なわけではないから、バリアフリールームまでは必要ない」と思う方もいるかもしれません。
しかし、旅行では普段よりもたくさん歩いたり、慣れない場所を移動したりします。
普段の生活では問題なくても、旅行先では「思ったより歩くのが大変だった」となることもあります。
旅行を快適に楽しむための選択肢として、ユニバーサルルームを検討してみるのもよいでしょう。
そして、こうした客室は低層階に設置されていることが多いのですが、実はこれにも理由があります。
▼70代母とユニバーサルルームに泊まったレポ

できれば低層階を選ぶ

以前、母とホテルに宿泊したとき、高層階の部屋に案内されたことがあります。
私は「景色が良くて嬉しい!」としか思っていませんでした。
ところが、そのとき母が、
「もしここで地震や火災があったら、避難するときに自力で階段を降りられる自信がない」
と言ったんです。私はそれまで、ホテルの部屋を選ぶときにそんなことを考えたことがありませんでした。
でも、言われてみれば確かにその通りです。通常時はエレベーターを使えば問題ありませんが、地震や火災などの緊急時には、エレベーターが使えない可能性があります。
そう考えると、高齢の方との旅行では、景色の良い高層階よりも、低層階のほうが安心できる場合があります。
もちろん、低層階だから絶対に安全というわけではありません。ただ、万が一の避難のことまで考えると、ホテル選びの際に「何階の部屋なのか」を意識してみてもよいと思います。
そういった意味でも、低層階に設置されていることの多いユニバーサルルームは、選択肢の一つになります。
予約時の備考欄に「高齢者がいる」と書いておく

ホテルを予約するとき、備考欄や要望欄に、高齢の方が一緒に宿泊することを書いておくのもおすすめです。
もちろん、リクエストが必ず通るとは限りません。それでも、ホテル側に事前に伝えておけば、可能な範囲で配慮してもらえる場合があります。
例えば、
- エレベーターから近い客室
- 低層階の客室
- レストランの出入り口に近い席
- ビュッフェ台に近い席
などの希望の条件です。
特に食事会場が広いホテルでは、席によって移動距離がかなり変わることがあります。
また、ホテル側からすると、客室を割り当てる際に「どこまで配慮すればよいのか」が分からないこともあります。そのため、希望を具体的に書いておくと、スタッフ側も対応しやすくなります。
例えば、
「高齢者がいるため、可能であればエレベーターに近い部屋を希望します。景色は見れなくてもいいので、低層階を優先していただけると助かります」
というように、「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を一緒に書いておくのがおすすめです。
「景色はなくてもいい」「多少騒がしくてもいいのでエレベーターに近いほうがいい」など、こちらが妥協できるポイントを伝えておくと、ホテル側も客室をアサインしやすくなります。
もちろん、ホテルの混雑状況などによって希望が叶わない場合もありますが、伝えておくことで選択肢が広がることがあります。
まとめ|高齢の親との旅行は「負担」を減らすホテル選びを

高齢の方との旅行では、つい「せっかくの旅行だから景色の良い部屋を」「せっかくだから大浴場に入ってもらおう」と考えてしまいます。
しかし、ホテル選びで大切なのは、「どれだけ素敵なホテルか」だけではなく、「どれだけ無理なく過ごせるホテルか」という視点です。
今回ご紹介したポイントをまとめると、
- 駅から近く、周辺の道も歩きやすい
- 館内の階段移動が少ない
- 館内だけで食事や買い物などが完結する
- 客室にお風呂がある
- トイレとお風呂が分かれている
- 客室の段差が少ない
- ホテルの客層が旅行の目的に合っている
- チェックイン・チェックアウトと交通機関の時間が合っている
- ユニバーサルルームも選択肢に入れる
- 低層階を検討する
- 予約時に高齢者がいることをホテルへ伝える
という点をチェックしてみてください。
特に大切なのは、「ホテルそのもの」だけでなく、旅行中の移動まで含めて考えることです。
「せっかく来たのだから」と無理をするのではなく、親御さんができるだけ楽に、そして一緒に旅行を楽しめるホテルを選んでみてはいかがでしょうか。
