こんにちは、Megです。
少し前ですが、11月に天文宇宙検定の3級を受けました。
以前Xで投稿した時に少し反響があったので、ご興味がある方の参考になればと思います。
3級に合格すると『星空博士』の称号がもらえるのですが、その響きに憧れて受験しました!(公式サイトに則って、【受検】ではなく【受験】の表記で書かせていただきます。)
まだ合否はわかっていませんが、忘れないうちに天文宇宙検定の概要と、実際に受けてみた感想をシェアします。
どんな検定?
天文宇宙検定とは、(一社)天文宇宙教育振興協会が主催する民間の検定です。その名の通り、天文や宇宙に関する知識を問う問題が出題されます。
単に知識の有無を検定するのではなく、
「楽しく」「広がりを持つ」「考えることを通じて何らかの行動を起こすきっかけをつくる」
という趣旨で、年に2回行われています。
受験資格は、天文学を愛する方ならどなたでも受験可能となっています。ただし、1級は2級合格者のみが受験対象です。
試験方式、難易度は?
出題方式
1〜4級まで全て、4択のマークシート方式です。問題数は級ごとに以下の通りで、試験時間は50分です。
○1級 40問
○2級 60問
○3級 60問
○4級 40問
難易度
〇1級 天文宇宙博士
理工系大学で学ぶ程度の天文知識を基本とし、天文関連時事問題や天文関連の教養力を試したい方を対象
○2級 銀河博士
高校生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天文学の歴史や時事問題等を学びたい方を対象
○3級 星空博士
中学生で学ぶ程度の天文学知識を基本とし、星座や暦などの教養を身につけたい方を対象
○4級 星博士ジュニア
小学生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天体観察や宇宙についての基礎的知識を得たい方を対象
3級は中学生程度とのことですが、大人でもかなり学びごたえのある難易度でした!
一度過去問を見て、難易度を確認してから決めるのが良いと思います。
受験方法
○会場受験
北海道から沖縄までの主要都市で、試験会場での受験。第18回天文宇宙検定の時は、札幌、仙台、高崎、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、名護、の会場にて行われました。
第19回天文宇宙検定は、2025年6月8日(日)に、釧路・仙台・小松・郡山・東京・松本・名古屋・京都・岡山・松山・鹿児島での実施を予定されているそうです。詳細が決定次第、公式サイトにてお知らせがあります。
○オンライン受験
私が今回受験した第18回から、会場受験と併せてオンライン受験も実施されるようになりました。ご自宅のコンピュータやスマートフォンなどのデバイスを用いての受験となり、中学生以上の方が利用可能です。
Webカメラが必要であったり、受験者以外は誰も入ってこない静かで明るい部屋を用意しなければならなかったりと、注意事項がいくつかあります。
〇団体受験
学校・企業・グループ・家族など同一団体より、2名以上で、団体として申し込みができます。団体受験料が適応されるので、級によっては受験料が少し安くなります。
履歴書に書ける?
公式による見解では、
履歴書にはご自身の判断で記載して頂けます。
となっており、天文宇宙検定を取得して、履歴書に書くことは可能です。
ただかなり職業が限られるのではないかと思います。資格としてどの程度の評価がなされるかは未知数ですが、面接官とのコミュニケーションのきっかけになることはありえますね。
印象付けや、話のネタにするために受験されるのもアリかもしれません。
実際の試験の流れ
集合時間の30分前に開場され、試験開始前に10分間の説明があります。試験終了後には、答案用紙の回収・確認に10分程度かかります。
試験の説明が始まる時間(試験開始時間の10分前)までは、付き添いの方の同室は可能です。
お子様が受験される際など、解答用紙の氏名・受験番号、生年月日、試験会場の記入について不安がある場合は、付き添いの方による代筆も認められています。
公式サイトによると、試験開始後の中途退出はできませんと記載があります。ですが私が受験した時は、一定時間を過ぎれば終わった人から帰れるというアナウンスがあり、実際に退出する方も結構いらっしゃいました。
持ち物は事前に送られる受験票、腕時計、筆記用具の3点。受験票に教室の番号まで既に書いてあったので、事前に目を通しておくとスムーズです。
問題は回収されません。解答速報は翌日に公式サイトで公開されるので、持ち帰り自己採点できます。
自己採点だけでは不安が残るので、結果通知はがきよりも早く、ネットで合否を見られるようになったらいいな〜と思いました。
公式の教材は必要?
こちらの天文宇宙検定では、公式の教材としてテキストと問題集が販売されています。
私はテキストと問題集のどちらも購入して、勉強をしました。
『次に日本で見られる皆既日食はいつ?』などの時事問題があるため、もし購入されるなら最新のものが良いと思います。
感想
私が今回受験した3級は、中学卒業程度の内容ということですが、侮れません。結構細かいところまで出題されました。
星や星座の名前はもちろん、天文学の歴史や神話、学者の人物名、二十四節気、六十干支など、想像以上の専門的な知識が問われます。
『啓蟄』『穀雨』なんて単語は日常生活で聞いたこともなかったですし、『南中高度の求め方』は中学で習ったかどうかも覚えていませんでした。興味のない人にとっては、覚えるのが大変かもしれません。
そして受験当日は、会場に保護者に付き添われた小学生くらいのお子様から大人まで、年齢層が広かったのが新鮮でした。会場の1階では物販が行われており、宇宙や星関連のグッズが販売されているのも面白かったです。
勉強して良かったこと
日常的な自然の現象がどういう原理で起こるのかを理解できるようになり、シンプルに知識が増えるのが楽しかったです。
また本や映画、音楽などで、天文が関係する作品への理解が深まります。(天文宇宙検定の内容でも、宇宙に関わる本や映画が出題範囲になっていました!)
そして私の場合はなにより、趣味のプラネタリウムに行くのが余計に楽しみになりました。行ったことのない科学館なども、開拓してみようと計画中です。
さらに合格された場合には、松本零士先生のオリジナルイラスト付き合格認定証が贈呈されます。
また、各級の成績優秀者の中から抽選で、協賛・後援企業より豪華賞品をプレゼントがあるそうです!
まとめ
以上、天文宇宙検定の概要と受けてみた感想でした。
完全に趣味なので合否のプレッシャーなく挑戦できましたし、学ぶ過程が楽しかったです。大人になってから気になる検定に手を出すのも、有意義な趣味かもしれません。
2級まで目指したいと最初は考えていたのですが、文系人間の私にとっては難しすぎるかもと考え改めました。3級の知識だけでいっぱいいっぱいでした。
こちらの記事を参考にしていただき、気になる方は次回の天文宇宙検定を受験されてみてはいかがでしょうか?