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『チ。展』レポ|にわか目線で感じた展示の見どころと感想まとめ

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国内旅行

こんにちは、Megです。

先日、話題の特別展「チ。 ―地球の運動について―地球いわが動く」へ行ってきました。

未来科学館で開催されているこちらのチ。展ですが、2025年6月1日(日)までということで、そろそろ終盤ですね。こちらのブログでは“にわかアニメ勢の素直な感想”を交えつつ、展示の様子をシェアしたいと思います。

感想を語る上で物語と展示共にネタバレ不可避なので、ご了承の上お進みください。

チ。に出会ったきっかけ

私は天文音楽、2つのきっかけでチ。に出会いました。

天文宇宙検定3級をとったことで、星や宇宙への興味が広がり、チ。のアニメも「そのうち観てみたいな〜」くらいに思っていました。

そんな中、音楽番組『EIGHT-JAM(エイトジャム)』で川谷絵音さんが語った、エンディング曲の『アポリア』の話に心をつかまれました。

7/8拍子と8/8拍子が交互に繰り返される独特のイントロは、「水金地火木土天海」―8つの惑星のうち動いているのは7つか(天動説)、8つか(地動説)で揺れている状態。

サビになると8/8拍子が増える=“地動説の濃厚さ”を表し、そして最後は8/8拍子で終わる、という解釈。

その考察を聞いて鳥肌が立ち、すぐにアニメを一気見。まんまとどハマりしました。

アニメは全25話、原作漫画は全8巻と、取り掛かりやすくも満足感のあるボリュームです。

TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」公式

▼チ。-地球の運動についてー(1)コミックス 

Meg
Meg

漫画は未読、アニメを1度観ただけの、チ。にわかファンですが、この感動のまま展示に行ってきたので、レポートします!

チ。展の基本情報

「チ。-地球の運動についてー」は、中世ヨーロッパの某国を舞台に、地動説を命懸けで探求する人々を描いたフィクションです。アニメ化される前から数々の賞を受賞していた話題作で、原作からのファンも多いようですね。

タイトル特別展「チ。 ―地球の運動について―地球いわが動く」
期間2025年3月14日(金)~6月1日(日)
時間10:00~17:00 (入場は閉場時間の30分前まで)
休館日火曜日 (その他イレギュラーな休館日あり)
会場日本科学未来館1階 企画展示ゾーン
チケット(大人)当日券 2,200円
グッズ付き当日券 3,200円

特別展「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」

チ。展レポ

ここからは実際に行った展示の様子です。

1階の企画展示ゾーン入場の際に、「地動説研究ノート」というものを1部配布されます。

  • 難しめの天文学者用
  • 易しめの天文助手用

以上2つの難易度から1つ選び、第1~4章までの各章ごとに出題されるクイズに答えながら進みます。一緒に筆記用具も借りられます。

私はあまり自信がなかったので、易しめの天文助手用の研究ノートを選びました!

第1章 地動説との出会い

最初に通された部屋では、フベルトが語る映像が流れます。私たちはフベルトから「君を利用する」と、研究ノートを託されたという体で、物語の中に入り込むように進んでいきます。

名シーンのパネルがずらりと並び、時代背景や天体の原理を説明するパネルとも照らし合わせて、アニメを振り返ることができます。

1章の体験ゾーンは、古代の天体観測用機器「アストロラーベ」のレプリカに触れることができます。両手で持つようにと書いてありますが、実際には片手で持って使うようです。ずっしりと重量感がありました。

天体の高度を測る体験というよりは、撮影のためのスポットという感じでした。アストロラーベは4つほどありましたが、ちょっとした列ができていました。

アニメの世界に入り込んで撮影できるスポットです。写真を撮ってもらいたい人は、誰かと行く方が良いですね。

次の章に行く前に、研究ノートの問題を解くのを忘れずに!どのパネルに答えがあるか、ヒントがあるので難しくなかったです。

第2章 地動説の証明

そこから10年後の世界、私が一番好きな2章です。こちらでも名シーンのパネルを観て、「うわぁここ好きだった!」などと胸熱シーンに思いを巡らせます。

楕円軌道に気付いて取り乱すバデーニさんの、なんともグッとくるシーンです。

傲慢で冷徹なちょっとイヤな奴から、オクジーやヨレンタとの関わりの中で次第に人間味がにじみ出てくるのが魅力的で、気づけばバデーニさん推しになっていました。

そして2章の目玉は、金星満ち欠けを体験できる展示。天動説と地動説の2パターンの模型を回して、金星が満ちる事実を知った彼らの感動を追体験するゾーンです。

頭では理屈がわかっているつもりでも、見え方を確認するテーブルの使い方がいまいちわからないまま終えてしまいました。「そろそろ次の人に回さないとかな?」と気になってしまって、深く観察できなかったのが少し心残りです。

今冷静になると理解できるのですが、オクジー達の感動の追体験はできませんでした(笑)

第3章 地動説の普及

さらに25年後の3章。

このヨレンタの言葉には胸がいっぱいになりますね。全編を通して一番好きなシーンです。

2章では「文字はまるで奇蹟ですよ」だったのが、3章では「やっぱり文字は奇跡ですね」と、「キセキ」の漢字が違っていることに気付いていましたか?私はこのチ。展で気付きました!!

最初の「奇蹟」は、神様の御業のような、超常的なキセキ。
後の「奇跡」は、人間が生み出した積み重ねの成果としてのキセキ。

つまり、神に与えられたものとして文字を見ていたヨレンタが、人の手で受け継がれてきたものとして“文字”を信じるようになった、その変化を描いているように思えて、すごく胸を打たれました。

3章では活版印刷の体験ができます。キャラクターの名前があらかじめセットされているものと、好きなイニシャルを選んで印刷するものの2種類から選べます。

私は推しのバデーニさんにしました。スタンプと同じようなものかと思っていましたが、圧が均一で綺麗な出来にびっくりです。

そしてエンディングシアターへ。エンディングシアターに進むと、それ以前の展示には戻れないと注意書きがありました。

サカナクションの『怪獣』に乗せて、大画面でアニメの名シーンと名セリフを振り返ります。この主題歌もチ。とすごく合っていますよね。原作にある注釈まで細かく読み込んだ上で、チ。の世界観を壊さないようあえて抽象的な余白を残して作られたそうです。アニメの回を追うごとに、感じ方が変わって聴こえるのはそのせいでしょうか。

第4章 地動説の過去~現在~未来

4章は急に史実寄りの構成になり、アルベルト青年やラファウ先生の名シーンパネルはありません

地動説の普及に貢献した学者が年表になって紹介されていたり、本物の隕石が展示されていたりしました。

現代の宇宙開発について、未来科学館の常設展で展示されているような内容に繋がる展示です。ボリューム的にも一番短い章でした。

最後に出口付近で研究ノートをスタッフさんに見せ、オリジナルステッカー(全5種)をランダムで1枚ゲットして展示は終了です。私はオクジーでした!

出口の手前に、チ。オリジナルグッズの売り場があります。チ。展に入場しないと買えないので、記念になりますね。売切れの商品も出ていました。

混雑状況・所要時間

2025年5月9日(金)の午前10時すぎから入館しました。この日の天気は曇りで、夕方から雨の予報でした。

GW明けの平日ということで、待ち時間なく入ることができました。土日は激混みと聞いて平日に来ましたが、それでも根強い人気が伺えました。

かなり空いていた部類だとは思いますが、アストロラーベや、好きな文字から選べる活版印刷など、体験系の展示は、5~10分程の待ち時間が発生していました。

チ。展全ての展示を見終えるまでの所要時間は、スムーズに進んで1時間ちょっとでした。混んでいたら2時間くらいを目安に考えておくと良さそうです。

チ。展に行く前に知っておきたいこと

これからチ。展に行く人向けに、実際に訪れて気づいたポイントをまとめておきます!

1. ストーリーを知ってから行くのはマスト!

展示は物語を知っている前提で作られているので、アニメや漫画をある程度読んでから行くのがベターです。内容を知らずに行くと、感動や衝撃が半減します…。

2. チケットの種類に注意!

常設展のチケットではチ。展には入れませんが、チ。展のチケットがあれば常設展に入れます。

3. 場内にお手洗いはなし!

展示会場内にはトイレがないので、入場前に済ませておきましょう。

4. 撮影はOKだけど、ルールあり!

パネルや体験などの写真撮影は基本OKですが、以下のことは禁止です。

  • 三脚の使用
  • フラッシュ撮影
  • 動画の撮影

5. 研究ノートは2種類ある!

配布される「地動説研究ノート」は2種類あります。難易度が違うので、どちらを選ぶか決めておくと当日に迷いません。

6. 混雑はある程度覚悟して!

大人気なので、混雑する日は整理券が配られることも!空いている日でも、展示によっては少し待ち時間があります。人が写り込まないように写真を撮るのが難しい場面もありました。

7.グッズは売り切れ多数

午前中に行っても売り切れているグッズがいくつかありました。グッズの完売、再入荷の情報は、公式Xで確認できます。

感想

体感では全体の7割はパネル、残り3割が映像と体験です。

全体的にSNS映えが考えられている展示、という印象が強いです。映像以外はほとんどが撮影OKで、背景が綺麗に作られていたり、アニメの世界に入ったような写真撮影ができたりします。

展示というのはそういうものかもしれませんが、名シーンをもう一度パネルで振り返るのがメインでした。元々あれだけ世界観が完成されているので、目新しさや感動は少なめです。

また特段混雑していたわけではないですが、展示の構造上、前後の人の存在が気になります。没入体験ができると期待していたので、想像していたよりはゆっくり浸れないと感じました。

地動説研究ノートの天文助手用を選んだのも、あまり手応えを感じなかった理由かもしれません。どちらにしても答えがパネルに書いてあるので、せっかくなら天文学者用にチャレンジしてみたら良かったです。

とはいえ、好きなシーンや推しキャラがいる人、チ。を通して天文に興味を持った人、SNSに映え投稿をしたい人などは、一度は行っても良いかなと思います。特に、チ。に関連する天文の体験ができるのは、他にはない見どころです。

天文宇宙検定を通して得た知識ともつながる瞬間があり、展示をより深く理解できました。その反面、天文好き、科学好きの方には物足りなさを感じるかもしれません。

チ。展のチケットで常設展も観られるので、アニメから天文や科学が気になったら併せて行かれても良いですね。

まとめ

以上、未来科学館の特別展、「チ。 ―地球の運動について―地球いわが動く」に行ってきた感想でした。

実はチ。がアニメ化する前、津田健次郎さんが「ノヴァク役をやりたい」と語っていた動画があります。3年前の動画ですが、待ち望んでいたファンにはエモい展開ですね。

津田さんはノヴァクを『魅力的な悪役』と仰っていましたが、本当にその通りで上手い言い回しだなぁと感心しました。全てのキャラクターにそれぞれが思う正義や信条があり、哲学的で考えさせられる物語です。

大人気なので今後もしかすると、大阪や他の都市で開催される可能性もありそうですね!興味を持たれた方は原作やアニメでチ。を予習し、次の展示に備えてみてはいかがでしょうか。

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