こんにちは、Megです。
今回は、『シェアハウスってぶっちゃけどうなの?』という点について、私の感想をお話しします。一つ屋根の下で男女がシェアハウスをする、某リアリティ番組のようなイメージを持っていた私は、実際に経験して良くも悪くもギャップを感じました(笑)あくまで個人的な体験ですが、一例としてシェアしたいと思います。
シェアハウス初体験
私がカナダに来る前は、4年以上一人暮らしをしていました。というのも、ホテルのフロントという仕事柄、月に5~8回の夜勤がありました。社会人1年目は実家から仕事に通っていたのですが、家族と生活リズムが合わないという理由から一人暮らしを始めました。
留学前に退職し、また実家に住まわせてもらったのですが、正直これが結構ストレスでした。もちろん楽しい時もありましたが、今までの自由がなくなり少し息苦しいような感覚でした。一度一人暮らしを経験してしまうと、家族とでさえ一緒に住むのが難しくなるのだと驚きました。
また学生の時に住み込みのリゾートアルバイトをした際、2人部屋の寮で生活したことが2回ほどあります。どちらも短い期間だったのと、シフト制であまり部屋で会うことはなくほどよい距離感のまま終わったので、楽しい思い出として残っています。というわけで、シェアハウスを始める前はどんなルームメイトに会えるんだろうと楽しみにしていました。
シェアハウスの見つけ方
もちろんカナダでも一人暮らしができるに越したことはないですが、家賃がシェアハウスの倍以上違うので、私の選択肢にはありませんでした。カナダでのシェアハウスは、不動産屋さんを通さずに自力で見つけるスタイルが一般的です。主に掲示板などでルームメイトを募集している投稿に連絡して、家主と直接やり取りをします。私はJPcanada、Craigslist、Kijiji、FacebookのMarketplaceなどで検索し、複数件内見してJPcanadaに載っていた投稿に決めました。
あまりたくさん内見してしまうと選択肢が多くなり混乱するので、あらかじめ条件を絞って3~4件見て決めるのがベストなのではないかと思います。私は6件見に行きました(笑)結局は住んでみないとわかりませんし、内見の段階で全てを把握するのは不可能だと思います。日本でもそうですが、理想に当てはまる完璧な物件はないに等しいので、どの点なら妥協できるかも考えておくと良いのではないでしょうか。
もし住んでみて合わなかった場合のために、
- ミニマムステイの期間
- 退去通知はいつすればよいか
は最初に確認しておくのがオススメです。
私はミニマムステイ1ヶ月の家を、1ヶ月経たずに出ることになりました(笑)これは極端な例ですが、住む前に確認しておいて良かったです。
また、月初からの入居で募集している家がほとんどなので、月の半ばからの引越し先を探すのは難しいです。引越しの際は注意した方が良いかもしれません。
シェアハウスの良い面
私がバンクーバーで初めて住んだシェアハウスは、私的に大当たりでした!家賃も安く、交通の便も良く、インターネットや光熱費だけでなくトイレットペーパーや洗濯用洗剤、お米まで家賃に含まれていました。
ですが一番良かったのは、家主との相性だったと思います。男性ですが温厚な性格で、あまり干渉してくることもなく、かと言って仲が悪いわけでもなく、程よい距離感でした。居心地が良かったので、この家には10ヶ月ほど住みました。ルームメイトは私だけだったので、必然的に仲良くなりました。
この家に住んで良かったことを挙げると、
- 家主の紹介で現地の友達がたくさんできた
- 英語環境なので勉強になる
- 猫を飼っていたので癒された
- お互いに夕飯を作り合って、節約できた
- 家主が夕飯を買ってきてくれることがよくあった
- クリスマスや大晦日などはホームパーティーをして楽しめた
- 困ったことがあったら相談できた
幸いなことに、挙げたらキリがないくらい恵まれていました。また、ビザ切り替えの為にアメリカの国境まで車で連れて行ってくれた時は、とても心強かったのを覚えています。家を出てからも連絡を取り合っていて、私がバンクーバーに行く時や家主が東京に来る時は会う約束をしています。
シェアハウスの悪い面
しかし、どんなに大当たりと言っても不満がゼロではありません。私の住んでいた家はアパートの1室でした。家主がリビングルームにベッドを置き、私にはプライベートルームがありました。つまり家主には自分の部屋がなく、私が部屋から一歩出ると家主と顔を合わせなけばならない状態でした。
とはいえ、私はカフェ勤務で朝早く家を出るのに対し、家主の仕事はフレックスで遅く出勤し遅く帰宅していたので、平日に顔を合わせることは少なかったです。家主の部屋がない分、音や光で起こしてしまわないように気を付けていました。
この家に住んで感じた不満を挙げるとすると、
- バス・トイレ・キッチンをシェアしないといけない(使いたい時に使えないことも)
- 衛生観念に対する価値観の相違
- ルームメイトと生活リズムが違うと気を遣う
- 壁が薄く周りの部屋からの生活音や、配管からの水音が聞こえる
- ホームパーティーに参加したくない気分の時もある
シェアハウスをするにあたって、完全なプライベートはないと思った方がいいです。自分の部屋があったとしても、他の部分は共用なので、私は完全に落ち着くことはなかったです。強いて言えば、家主が2ヶ月バケーションで家を空けていた時期があり、その時は猫と2人暮らしだったので気兼ねなく過ごせました。
結局のところ一番重要なのは…
私が思うにシェアハウスにおいて一番重要なのは、一緒に住む人との相性です。『1ヶ月経たずに家を出た』と前述したのも、これが原因でした。そのお家は、家賃、立地、部屋の設備や綺麗さは申し分なかったのですが、家主の性格だけがどうしても合いませんでした。
私は1人で過ごす時間が必要なタイプで、過度に干渉されるのが苦手です。こちらの家主は、元ホストファミリーをしていたこともあり、とても面倒見が良く世話好きな方でした。週末には一緒にカードゲームを楽しむこともありましたが、家庭内での細かいルールがたくさんあったり、仕事にもプライベートにも干渉されるのが嫌になり退去に至りました。もう少し我慢して住んでいたら慣れたのかもしれませんが、一度気になり出したら耐えられなくなってしまいました。
みなさんそれぞれ求めている物件や合う物件は違うはずです。猫が嫌いな人やアレルギーの人は、私が気に入った物件には住めないと思いますし、ホームパーティーが好きではない人も楽しめないと思います。反対にもう一つの物件は、本当の家族のようにネイティブと交流したい人には合っていたと思います。
また男性と二人暮らしということで、当時のホストマザーを含め周りには反対されていました。ですが、結局合う合わないは当人同士にしかわからないと思います。悩みましたが自分で決断して良かったです。
まとめ
・シェアハウスは掲示板などで自力で見つける
・結局は住んでみないとわからない
・完璧な物件はなく、妥協が必要
・ミニマムステイの期間と退去通知の時期は最初に確認すべし
・基本的にバス・トイレ・キッチンなどは共用
・プライベートルームであっても完全に落ち着くことはない
・一緒に住む人との相性がモノを言う
以上が、私のシェアハウスの感想でした。私が大当たりと申し上げたシェアハウスも、実は慣れるのに少し時間がかかりました。何か気になる事があったら、家主や他のルームメイトに相談してみると改善される場合もあります。私の場合は伝えて改善がみられたので長く住むことになりましたが、無理そうなら早めに見切りをつけるのも手ではないでしょうか。
シェアハウスを経験して、基本的に他人と住むには忍耐が必要なのだと気付きました。同じ家でもルームメイトの入れ替わりがありますし、100人いたら100通りの経験があると思いますが、これからカナダに来られる方やシェアハウスを考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。