こんにちは、Megです。
カナダ留学から日本に帰ってきて、9月で1年が経ちます。
このブログを書いた時から、すごく時が経ったような気もしますし、あっという間だった気もします。日本で生きていくと決めたのに、もしカナダに居たら今頃何してるかなと考えてしまうこともあります。
帰国から1年と言うと、みなさんが気になるのはやはり帰国後のキャリアについてでしょうか?
『留学を経てキャリアアップ!』のような、サクセスストーリーばかりが目立ちますが、キャリアアップしなかった側のストーリーがあってもいいんじゃないかと思うので、私の等身大の話をシェアします。
この1年、何してた?
この1年間をどう過ごしていたかと言うと、『ダラダラしていた』と言うのが正直なところです。
生きていける程度の仕事、そして空いた時間にはブログを書いたり、好きなアーティストのコンサートに行ったり、図書館で借りた本を読んだり、たまに旅行をしたりと、ゆるゆる過ごしていました。
最近は、興味があることをもっと突き詰めたくなって、『天文宇宙検定』という検定を受けることにしました。
そして何より、家族との時間をたくさん取れています。刺激は少なくて平凡ですが、楽しい毎日です。
帰国後の仕事について
帰国してからは一度も正社員として働いていません。なんなら履歴書は一枚も書いていませんし、スーツを着るような就活もしていません。
ただ働かないと暮らしていけないので、派遣やタイミーなどでのらりくらり仕事をしていました。
就活を考えたことは何度かありましたが、今のタイミングで正社員になってまでやりたいことが特に思いつきませんでした。
無理に就活をしてもパッションのなさが面接で透けてしまいそうで、自分を取り繕ってまで正社員にこだわる必要はないかという結論に至り、現在も派遣社員として働いています。
人生の停滞期
ただこの考えに至るまでには、少なからず自分の中で葛藤がありました。巷では『クォーターライフクライシス』と名前がついているんだとか。
『留学経験や英語を活かせる仕事をしないと』
『前職からキャリアアップしないと』
『アラサーだしそろそろ安定しないと』
『大卒を無駄にしちゃダメだ』
『今後に活かせるような職に就かなきゃ』
誰に言われたでもない言葉に追い込まれて、自分がどうしたいのかわからなくなっていました。年齢的にもここで間違えば取り返しがつかないと慎重になり、なかなか踏み出せずに時間ばかりが過ぎました。
完全に停滞している無職の期間がしばらく続いたのですが、自分の中で心が動くタイミングが色々と重なり、ニート生活から脱却できました。
希望通り=幸せ?
『希望通りに事が進んでも、別に幸せではなかった』という経験、ありませんか?
例えば私の場合、第一志望の高校に受かったけど、通ってみたらつまらなかったり、希望の条件の仕事に就いたのに、業務に面白さを見出せなかったり…。
逆に、『思い通りの結果ではないけれど、意外と楽しかった』ということも、往々にしてありました。
『こうしたら絶対幸せになれる』という保証も法則もないんだったら、どうせなら好きなことをしようと、興味を惹かれる仕事に就くことにしました。
現在の仕事は、職歴や今後のキャリアをフル無視した職ではありますが、ストレスフリーに楽しく働けています。
ですが、この仕事をずっと続ける予定でもありません。
働いていたら、会社も自分自身の状況も変化していきますよね。予想通りに進まないなら、その時その時でベストな選択をしていけばいいと思うようになりました。
寄り道は多い方が人生は楽しくなる、と考えることにしました。
惹かれる分野は似通っているので、今後どこかで繋がる気がします。
楽しく生きるために仕事をする
新卒で正社員として働いていた時は、なんだかんだ言いながらも仕事が大好きで、生きがいでした。自分の中で仕事のプライオリティも高く、誇りを持って働いていました。思い返すと大人の青春のような、充実した期間でした。
でも、カナダに住んだことで、仕事への向き合い方が変わった気がします。仕事をするために生きるのではなく、楽しく生きるために仕事をしている人達に多く出会ったからだと思います。
『仕事って一番じゃなくてもいいんだ』『仕事のために自分を犠牲にしなくていいんだ』と、もっと柔軟に考えられるようになりました。
留学を経て、仕事より大事にすべきものは他にもあるんじゃないかと気付きました!
当たり前の幸せ
前述の通りこの1年間は、家族と過ごす時間を大事にできています。日本に帰国を決めた最大の理由でもありますが、今が一番母と仲良しです。
小さい時からあまりに家にいるのが好きではなく、家族よりも友達を優先することが多い人生でした。
母と一緒に旅行するようになったのは、母が還暦を過ぎてからです。それまでは犬を飼っていたり、家族の闘病や介護があったりして、海外旅行なんて夢のまた夢でした。一緒にバンクーバーへ行ったなんて、今でも信じられないくらいです。
今は特に遠出をしなくとも、毎日くだらないことでゲラゲラ笑って、一緒にご飯を食べて、小さいけれど確かな幸せを噛み締めています。
父にはあまり親孝行できないうちに亡くなってしまったので、母のやりたいことや行きたいところはできるだけ叶えてあげたいと思っています。母のためというより、自分が後悔しないためですが。
当たり前のことがいつか当たり前でなくなってしまう日まで、大切にしていきたいです。
まとめ
以上、カナダ留学から帰国後の過ごし方と、今の気持ちについてでした。
キャリアアップどころか、キャリアなんてありませんが、それでも今の私はすごく幸せです。
タイミングが来たら正社員として働くこともあると思いますし、今ではないけれどやってみたいこともいくつかあります。
『誰かが決めた幸せを生きるよりも、自分が納得できるかを大切にして生きていきたい』というのが、この1年間で考えたことの結論です。
留学を経験した全員がキャリアアップするわけではないし、そもそもキャリアアップを望まない選択肢があってもいいのではないかと思います。
幸せのかたちは人それぞれ。
私の幸せを決めるのは私です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。