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【バンクーバーカフェの仕事内容】HSPのアラサーが未経験から英語環境で働いてみた。

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co-op/ワーホリ

こんにちは、Megです。

私は現在バンクーバーのカフェチェーン店で働いています。

バンクーバーでは、”みんな片手にコーヒーを持って歩いている”と言っても過言ではないくらい、カフェ文化が発展しています。ワーホリやco-opを利用して、海外のカフェで働くことに憧れる方も多いのではないでしょうか。私も漠然とした憧れから、未経験でカフェの仕事をスタートしました。本日はカフェの仕事内容や、カフェ未経験から働いてみた感想を、HSPの目線も含めてシェアしたいと思います。

HSP気質×接客業

“HSPは接客業に向いていない”という俗説を聞いたことがありますか?

HSPというのは気質のひとつで、敏感で感受性が高く、周りからの刺激を受けやすい人のことです。詳しくはこちらの記事に書いています。

HSPってなに?28歳で自分がHSPと気付いたきっかけ。 | HSS型HSPアラサー女の海外生活 (hsshsp-meg.blog)

一般的にHSP気質の方は、自分のペースでできる仕事が向いているそうです。

私は前職でホテルのフロントとして、5年以上勤務していました。接客に関してだけ言うと、向いている部分と向いていない部分はどちらもあると思います。

例えば向いている点としては、お客様の様子を汲み取って、接客に活かせることです。言語化されていないお客様の些細な反応や仕草に気付き、配慮ができる点が接客におけるHSPのアドバンテージだと思います。

向いていない点の例としては、感情に左右されてしまうことです。一度クレームを受けると、他の業務に支障をきたすほど引きずることもあります。またお客様から強く言われると、自分が悪いような気がしてしまいます。感情的な部分を割り切ることができない点が、向いていないと言われる理由だと思います。

というわけで、お客様の感情や言動に影響されやすい部分はあると思いますが、HSPを接客業に上手く活かせる部分もあります。一概に向いていないとも言えませんね。

カフェの仕事内容

私のカフェは、オーダーしたものをセルフで受け取るタイプのカフェです。テイクアウトの方も多く、座席数はそんなに多くありません。忙しい店舗ですが、店舗内で作るフードがないのでその分ラクかもしれません。

主な仕事内容はこの3つです。

・レジでオーダーをとる

・サンドイッチやペイストリーを温め&グリルする

・ドリンクを作る

それに加えて、

・開店/閉店準備

・納品/補充

・倉庫(冷蔵・冷凍庫)から必要なものを取ってくる

・ごみ捨て

・オーダー前に席についているお客様への声掛け

等があります。この辺りはカフェの形態で差がありそうですね。また同じカフェでも、バリスタ、ベイカー、オールラウンダーなど、雇われたポジションによっても変わってくると思います。

戸惑ったこと

オーダーのカスタム

コーヒーの知識ゼロから働き始めた私は、ラテとカプチーノの違いもわからないようなレベルでした。それぞれのメニューがどんなものかも知らず、サイズごとのショットやシロップの規定量を覚えるのがまず第一難関でした。

それに加えて、アイスかホットか、ミルク変更、温度、氷の量、エスプレッソショット追加、シロップ追加、デカフェ変更、等々オーダーのカスタムは無限大です。お客様の方が慣れているので、早口で聞き取れず覚えられず、たくさん迷惑を掛けました。最初はレジに立つのが嫌いでしたし、未だに緊張してしまいます。

知らない英語の言い回し

正直に言うと、こんなにわからない単語があるとは思っていませんでした。前職のホテルでは、仕事で英語を使う機会が結構ありました。海外ゲストの接客で困ったことはほとんどなかったのですが、甘かったです…

学校の英文法では、ミルク、クリーム、砂糖等は数えられない名詞と習いました。でも”カフェにおいては数えられる”ということを、働いて初めて知りました。カナダでは、クリームと砂糖2つずつのことを『ダブルダブル』と言い、そうオーダーする方がとても多いです。

他にもレジの『casher』のことを『till』と言うことや、『℃』ではなく『℉』、『ml』ではなく『oz』、『cm』ではなく『inch』などの単位も違います。まだ知らない用語や言い回しはたくさんありますが、新しいことを知れるのは楽しいです。

この仕事の好きなところ

コーヒー&紅茶の香りに癒される

個人的に”匂い”は、気分を変えてくれるものだと思っています。ドリンクを作っている時はとても忙しいですが、ふとした瞬間にコーヒーや紅茶の香りがして癒されています。また職場に持っていく服や荷物にコーヒーの匂いが移るのも、私は好きで楽しんでいます。

レギュラーカスタマーが優しい

これが一番カフェで働いて良かったと思えるポイントなのですが、本当に素敵なお客様が多いです!毎朝いらっしゃるお客様で、『朝コーヒーを飲んでいる時が、1日で1番リラックスできる時間なの』と教えて下さった時には、とても幸せな気持ちになりました。

また私達スタッフに優しいだけではありません。ホームレスの方にコーヒーを買って行かれるお客様がいらっしゃって、それもその方のクリームやスプレンダの好みの数まで把握しているのです。さらに、お会計をしている方の現金が足りないと、後ろに並んでいる方が出してあげる場面に出くわすこともしばしばあります。

日本よりもお客様がフレンドリーで、接客のやりがいは感じやすいです。今のところ理不尽なクレームにはほとんど当たったことはないですし、クレーム自体少ないと思います。

『Have a good day!』

コーヒーを渡すと、必ずと言っていいほど、お客様から『Thank you』という言葉をもらえます。それに対し『Have a good day』などど声を掛けるのですが、お客様も『You as well』などど返してくれます。前向きな言葉を使うと、自分自身も前向きになれます。バリスタって素敵な職業だな、と思う瞬間です。

この仕事の苦手なところ

音が大きい

働いてみて気付いたのですが、カフェの中は大きな音がする機械が多いと思います。ミルクをスチームする音、コーヒーを挽く音、ブレンダーの音など、HSPの方には結構ストレスかと思います。またその音が鳴っている中で、マスクとパーティション越しにオーダーを取らなくてはなりません。マスク越しでは口を読むこともできず、慣れるまでは難しかったです。

朝が早い

カフェのシフトは基本朝が早いです。そして夕方4~5時くらいに閉まるカフェが多いと思います。私のカフェはオープンが2人のみで、早朝6時台の出勤です。『万が一寝坊してしまったらどうしよう』と考えて、今もオープンの前日は緊張してよく眠れません。

ただ考え方によっては、朝が早い分仕事が終わるのも早いです。1日を有効活用できた気になるので、仕事を終えた後の気分は最高です!

まとめ

・HSPでも接客業に活かせるポイントはある

・レシピやオーダーのカスタムを覚えるのが難しい

・知らない用語がたくさんある

・日本よりもお客様がフレンドリーでやりがいを感じやすい

・癒しのひとときを提供できる

・カフェの中は大きい音がする機械が多い

以上が、HSPのアラサー女が未経験からバンクーバーのカフェで働いてみた感想でした。HSPにも色々なタイプがあり、全ての方が私と同じように感じる訳ではないとは思いますが、一例として見て頂ければと思います。

昔から海外への憧れはあったものの、海外で働くなんて自分には無理だと思っていました。大学を休学するのも新卒カードを捨てるのも怖くて、気付いたらアラサーになっていました。クラムジーと言われてた私がカフェで働くなんて、数年前の私からは想像できません。

私は現在、今のカフェで働き始めて5ヶ月程経ちます。コーヒーの知識はまだまだ浅いですが、仕事内容にはだいぶ慣れました。仕事なのでもちろん楽しい時と大変な時の波がありますが、総じて今の職場で働けて良かったと思っています。

これからバンクーバーのカフェで働いてみたい、という方の参考になれば幸いです。

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